木質チップボイラー
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木質チップボイラー
「西中国木材エネルギー有限責任事業組合」は、環境的にも経済的にも有益な木質燃料の利用拡大を図ることにより、地域の環境と暮らしをさらに豊かにするという目的に向かって、高性能でコンパクトにまとまっている先進国オーストリア製木質チップボイラーを輸入し、リーズナブルな価格で提供する事業を展開します。
木質バイオマスのエネルギー利用
木質バイオマスは、製材工場廃材や林地残材等の利用が可能です。この残材が分解・燃焼して発生する二酸化炭素は、並行して生長している森林に吸収され、再び樹木になるという循環を持続することから、木質バイオマスは再生可能エネルギーと呼ばれます。森林国では広く利用され始めています。こうしたバイオマスのエネルギー利用で次のような効果が現れています。
●化石燃料に替えて使用することにより、CO2発生量を抑えて地球温暖化の防止に
つながります。
●継続的な燃料需要は、残材供給のための森林作業を普及させ、森林の循環利用を
さらに促進します。
●残材発生地域の自前エネルギーであるため、石油価格の変動に左右されず、また
経済の地域循環も高めます。
●燃料製造、エネルギー変換等にかかる職場などの雇用増効果が期待できます。
1 木質バイオマス燃料
木質燃料には、今のところ、昔から使われていた薪や木炭、戦後、オガコ成型のペレットやブリケット(オガタン)、そして木材チップなどがあります。
このうちチップは、その製造に最も手がかからないだけ安価に供給可能で、現状でも石油に対する価格競争力があるバイオマスです。現在、チップは、山間地や木材工場では主に製紙用に生産されている豊富なバイオマスであり、燃料用には製紙用より低質部でも十分であるため、長期・安定供給が見込める燃料といえます。
木質バイオマスのエネルギー量(発熱量)は、樹種や乾燥(水分)状態で変わりますが、水分0%で4,500kcal(=5.2kwh)/kg前後で、液体の石油の9,800kcal(11.4kwh)/L程度の約半分しかありません。石油1Lと同じエネルギー量の木質チップ容積は約1㎥と石油の千倍にも相当します。この小さい単位エネルギーと大き過ぎる容積がチップ燃料を扱う際の注意点です。
2 石油と比較したエネルギー価格
チップ燃料価格を製紙用チップの納入価格とすると、約1.9円/kwh。
これと同等単価のA重油価格は21.6円/L程度と算出できますが、これまでのA重油価格は1L当り30〜50円でかなり上回ります。
最新の木質チップボイラー
熱利用機器としてはストーブとボイラーがあります。ボイラーは燃料を燃焼させて熱媒の水を加熱し、温水を製造して、配管へ送り出し、使用先で熱交換して低温になった熱媒を受け取るエネルギー設備です。無圧開放で使用します。(ボイラー技師はいりません)
石油設備に比べ、チップボイラーは初期費用が大きいので、その効率的な回収のためには公的助成を受けるとともに、石油との価格差利益が累増する熱の大量需要先に設置することが重要です。大量のバイオマス燃料を消費するほど費用回収が早くなります。小量利用者が密集している地域では大型機による共同利用者が有利です。
大量消費するほど大きなチップサイロが必要で、それを設置できるスペースが必要です。
定期的な焼却灰捨て、煙突掃除が必要です。
ボイラーに適する木質チップ燃料
建築廃材の使用は、後処理設備が高額になるため不利。経済性からは天然木チップが最適です。
チップ・ザイズは機種によるが、一般には5cm程度まで、最大15cmという機種もあります。
チップの含水率(わが国の木材含水率は乾燥ベースが主流ですが、エネルギー換算では湿潤ベースを用います。)は、固定式で50%以下、可動式で70%以下。可動式では樹皮も完全燃焼可能です。
ボイラーの取扱い概要
必要エネルギーに対して実際に使用可能な燃料の取り合わせは、設置箇所により様々です。弊社では、多様な使い方に応えられるよう、豊富な経験から磨き上げられた高品質・リーズナブルなオーストリア製品を推奨します。
E型は大型ストーブに代わる住宅や小規模施設、温室向きで、B型の小型機も同様です。B型可動式は大規模施設や産業向けで、必要により蒸気製造仕様もできます。
導入検討のサポート
1.事前診断、お見積
弊社では、皆様の使用目的に適った、リーズナブルな選択が果たせますようご相談に応じます。
利用先に最適なシステムの選定のためには、燃料条件、利用規模などの予備診断を実施される
ことをお奨めします。
2.公的助成制度等
木質ボイラー設置に対しては、現在、次のような国等の助成制度(通常1/2)があります。
この受給のためには少なくとも設置予定の前年度までに所定の調査等を終えることが必要です。
また、この中には、先に自治体が地域全体のプランを立てていないと適用されない助成や実験的
な計画に対する全額助成などもあります。
3.ご購入の方法
設備機材は買取販売が基本になります。事情によりレンタル契約が可能な場合があります。
設置後は、設備メンテナンスの保守契約をしていただきます。
燃料の供給責任は、事前診断時に、質・量を協議決定した供給者を契約します。
これらの詳細は、条件に合わせて個別にご相談致します。