CONCEPT

3つの役割を着実に実行し、
地域の持続的な発展に貢献します。

伸和産業の推進する林業

林業は、地域資源の流通を通じて地域経済に貢献するだけでなく、適切な管理により山林を健全に保ち、環境保全にもつながります。私たちは、林業が担うこれらの重要な側面において、自社の役割を着実に果たし、さらにそのために必要な人材の育成を行うことで、地域の持続的な発展に貢献していきます。

山林の循環における
伐採、搬出、活用に特化

1950年以降に大規模に植林された樹木が、いま伐採期を迎えています。山林の適切な循環を維持するためには、伐採が最も重要な作業の一つです。多くの山林が次の植林に向けた伐採を必要としており、この作業を適切に行うことで、健康な山林の維持が可能となります。伐採期に入った山林から木材を伐採し、その後新たに植林を行い、次の伐採に向けて適切な保育を行うことで、土壌の侵食防止や洪水の予防、枯葉や枯枝の蓄積による火災リスクの軽減、さらには生態系の保護にもつながります。そのため、伐採は極めて重要な作業です。

伸和産業の推進する林業

伐採後の森林は
植林、保育林専門の業者に引き継ぎます。

益田周辺に多い急峻な山林での大規模集材が可能な架線集材を得意としている弊社は、山林の循環における伐採、搬出を担っています。また、近隣に木材市場や製材所だけでなく製紙工場や火力発電所、バイオマス発電があるため、建築材以外はチップに加工して各社に販売しています。

  • 優れた架線集材の技術により
    急峻な山林での大規模集材が可能
    伐採面の上端と地上を結ぶワイヤーを設置し、ウィンチでワイヤーを操作して伐採した木材を集めて搬出する方法が架線集材です。 架線集材について
  • 近隣施設との連携により
    集材した木材を効率的に活用
    弊社では、伐採した木材の一部をチップに加工しています。チップは近隣の製紙工場でパルプの原材料として、発電所では燃料として活用されています。 チップ製造について

林業従事者の確保、
育成を推進

多くの山林が伐採期を迎えている一方で、林業従事者は山林の規模に対して不足しています。伐採は、木材の搬出による経済的メリットにとどまらず、次の「植える」という段階へと循環させることで、適切な山林管理につながります。適切な管理を通じて森林の過密を防ぎ、健全な森を維持することができ、生態系の保護、土壌の保全、災害防止、水質の維持に寄与します。また、森林に日光が十分に届くことで二酸化炭素の吸収が促進され、地球温暖化対策にも貢献します。

  • 林業技術の継承による
    安全確保と収益性の向上
    技術と安全に関する教育を徹底しています。まずは、安全に作業を行うための技術を指導し、安全が確保された上で、より迅速にできる次の技術を教えています。 伸共の技術
  • 林業のイメージ向上による
    林業全体の就労者の増加を図る
    林業のイメージは、機械化や安全対策の浸透により改善されつつありますが、まだ広く認知されていません。イメージ向上のために、現場体験などを実施しています。